■ After The Battle 
第一章 
第5話 終焉の月 13 

  

 


 セフィロスへ。

  新しい携帯を支給してもらえたからさっそくメール!
  俺、最初は絶対にセフィロスにしようって決めてたんだ。
  だから、最初にセフィロスへメール。

  セフィロス…、アンジールからも聞いた。
  助けてくれてありがとう。
  
  アンジールにはいつも心配かけているけど、今回は一段と心配かけたんだって分かった。
  顔みた途端に泣きそうな顔で抱きしめられたんだ。
  しかられるより、何倍も堪えた…
  ああ、俺はもっとがんばらなきゃって思ったよ。
  それと同じくらい帰ってきて良かったとも。
  ジェネシスにはね、ホッペつねりあげられたんだ。
  マジで痛かったよ、でもそれでちょっと救われたのかもしれない。

  なぁ、セフィロス。
  俺はセフィロスに会えたのかな。
  近くまで行けたのは分かってたんだ、気を失っちゃうの嫌だったよ。
  会って話したい事がいっぱいあるんだ。
  だから俺、もっと頑張って強くなる。
  強くなって、必ずそこに行く。
  俺はその為にここに来たんだ。
  約束、叶えるよ。



  あ、それとちょと報告。
  新しい友達が出来たよ。
  タークスのレノ。赤毛の野良猫みたいなヤツ。
  こないだ見舞いに来てくれたら何故かスキンヘッドと一緒でさ、「コンビ組まされた!お前のせいだぞ!」って怒られたんだ。
  おでこにピンポイントででっかい真っ黒な青タン作ってだけど、あれまさかデコピンの痕じゃないよな?
  怖すぎて聞けなかった。
  だってデコピンだけで青タンって凄くね?
  アンジールだってしないのに。

  でもさ、俺は相棒がいるのって楽しそうでいいなって思った。
  いつか俺もセフィロスの相棒になる!
  うーん、ちょっと違うな…
  それ以上になる!
  これも約束な!




  
「ザックス、そろそろ寝なさい」
「うん。なぁ、アンジール」
「ん?」
「今夜一緒に寝ていい?」
「どうした?」
「んー…ちょっと甘えたい。だめ?」
「…仕方のないやつだ」
「やたッ」
「明日から訓練再開だからな」
「はーい」




  おやすみ、セフィロス。
  また明日。


 ザックス


 





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